11月6日、中央区立産業会館で、中央支会「企業内診断士ビジネス連携研究会」の一周年記念イベントが開催されました。
三井代表幹事の開催挨拶を皮切りに、基調講演、パネルディスカッション、ワークショップ、そしてその発表と濃厚かつ熱気溢れる3時間30分となりました。
三井代表幹事からは、産声を上げたばかりの研究会であり、これから皆さんとお互いにコラボレーションを展開し、大きく育てて行きたいと呼びかけられました。
基調講演では、日本サッカー協会の国際審判員として活躍される相樂様を招き、「診断士は見た、ワールドカップの舞台裏」と題して、ワールドカップ南アフリカ大会の裏話を中心にご講演を頂きました。よそでは決して聞けない貴重なお話を、映像を駆使しての臨場感溢れる演出と相樂様の独特のユーモアを交えてのご講演は、笑いの渦を巻き起こしながら瞬く間に過ぎてしまいました。脱サラをめざしての診断士挑戦のエピソードや「診断士によって養われた全体的、複眼的なモノの見方、考え方が、審判員としての活動にも大いに活かされています。」との言葉が、とても印象的でした。
続くパネルディスカッション、ワークショップでは、「企業内で診断士資格を活用するには?」、「資格を活用して企業貢献をするのは?」、そして、「2足のわらじを履くには?」と言ったテーマを巡って、熱気溢れる議論がかわされました。その中から、研究会の今後の活動の方向性が、少し見えてきたように思いました。
診断士資格が勤務先で十分に認知されていない、現状の職務と馴染みにくいなど、診断士資格を活かすのが難しいケースも少なくありません。このような状況を打ち破り、資格を活かすには、企業内、業界内の診断士の「内なる連携」と当研究会のような様々な業界から集まった診断士の「外なる連携」が、極めて有効なのではないでしょうか。この交流の中から新たな価値を創造し、小さな成功事例を積み重ねて行くことが、診断士資格の活用の道を切り拓いてゆくのではないでしょうか。
最後に、来賓の松枝中央支会長からは、「診断協会の最大勢力である企業内診断士のみなさんの活躍が、当業界の発展の原動力だ。」との励ましのお言葉を頂きました。
また、新井前中小企業診断協会長からは、「これからの産業界は、Win Win互恵性を意味する“レシプロシティ”というコンセプトが発展のキーワードであり、その最前線で活躍を期待されるのが診断士だ。」との熱い思いを頂戴しました。