BIZREN☆通信 6号 「BIZRENで展開されるプロジェクトのご紹介」

2019年5月 会員担当

企業内ビジネス連携研究会(BIZREN)では、毎月第2金曜日の例会において、様々な業界の動向や勤務先での取り組みを知る「勤務先事例紹介」や、テーマに対してショートディスカッションを行う「しゃべこら」を行っています。

この月一の例会には収まりきらない活動をプロジェクトとして実施しており、人脈形成やスキルアップを求める方、もの補助や副業に取り組みたい方、実務ポイントを求める方など、企業内診断士の多様なニーズに対応したプロジェクトを計画しています。

■補助金プロジェクト

BIZRENには、企業内診断士でも「ものづくり補助金(通称:もの補助)」の申請代筆にチャレンジできる仕組みがあります。案件ごとに、プロジェクトマネージャー(PM)とチームを組んで対応し、企業様との打ち合わせはPMが行いますので、代筆担当者は企業訪問をすることなく、土日や空いている時間で申請書作成に取り組むことが可能です。

初めての方には研修もあり、基本的なルールや採択されるためのコツを教えてもらえます。実際の申請書作成においても、PMのサポートや、BIZREN内の各種相談コーナーでも質問をすることができるので安心です。さらに、申請書の納品前にはチェック担当者による二重チェックもあるので、補助金申請が初めてでも、製造業の経験がなくても大丈夫。このようなサポート体制が整っているのは、何年も企業内診断士の補助金申請に取り組んできたBIZRENならでは、です!

そのほか、経営革新計画や経営力向上計画、先端設備導入計画などの代筆依頼もあります。診断士として経験をしたい補助金申請業務にBIZRENで是非チャレンジしてみませんか?

■実務診断プロジェクト

企業内診断士によくある「資格を取得したものの活かす機会が少ない」、「資格更新に必要な実務従事ポイントを獲得する機会がない」という悩みに対し、BIZRENで実務従事をする機会を年2回程度設けています。BIZREN会員でメンバーを募集して、チームを組んで実際の中小企業の診断に取り組みます。なにかと忙しい企業内診断士のチームなので、打ち合わせは、極力、平日夜や土日にChatworkやZoomなども活用し、効率的に行います。実務従事ポイント獲得や中小企業診断士としてのスキル向上はもちろん、日頃の定例会ではわからないBIZREN会員の多才な側面を知ることのできる良い機会です。募集があった際には、積極的な参画をお願いします。また診断したい中小企業はあるが、一人では不安なのでメンバーを募集したいという方からの持ち込み企画も大歓迎です。

■グローバルプロジェクト

グローバルプロジェクトは、海外知見のある企業内診断士のスキル経験の活用と、国際化社会を迎え日本人ビジネスマンがグローバル感覚身につけるきっかけを与える場となることを目的としたプロジェクトです。

過去の事例としては、海外産業人材育成協会による貿易投資促進事業のカンボジア経営者向けの訪日研修コースの協力がありました。製造業や建設業、サービス業などの様々な業種のカンボジア人経営者が、日本企業とのアライアンスを想定したビジネスモデルを検討し、プレゼンテーションを実施。その際の、ファシリテーター、及びコメンテーターとして参加しました。

不定期募集となりますが、海外の経営者や起業家の方と実際にビジネスの話しをし、先方の考えに触れる機会です。
ご興味ある方は、募集の際に是非ご応募ください。

■2Hats倶楽部

BIZREN会員の副業のニーズと、業務を委託したい企業のニーズをマッチングさせるプラットフォーム構築を目的とした、「2hats倶楽部」というプロジェクトを進めています。

企業内診断士は、独立診断士に比べて診断士としての活動がどうしても制約されるため、「資格を取得したのに活かせる実践の場がない」、「資格を維持する会費や研修費用など出費ばかりで収入を得る機会がない」などお悩みの方も多いと思います。

そこでまずは、BIZREN内での副業に関するニーズや課題、会員の所属する企業や知人が経営する企業などから、どの程度業務を受託できる可能性があるかを定量的に把握すべくアンケートを実施しています。

まだスタートしたばかりのプロジェクトです。みなさまから多くのご意見をいただき、年内にはパイロット導入、来年から安定稼働を目指していきたいと考えていますので、積極的な参画をお願いします。

■テーマ別プロジェクト

さらに、診断士としてのスキルアップを目指したテーマ別プロジェクトも実施予定。

第一弾のテーマは、本業と診断士活動の両方に役立つスキル「プレゼンテーション」。有志を募りグループでテーマ研究を行い、個別勉強会や外部講師を招いた講演、寄稿などの活動を検討・推進し、BIZRENでも研究内容を共有していきます。

興味のあるテーマがある方は、ぜひ第二弾以降のテーマとしてご提案ください。


執筆者プロフィール

企業内診断士ビジネス連携研究会 企画担当幹事

浦 美和子 (うら みわこ)
菅 巧也(すが たくや)
鈴木 雅人(すずき まさと)
青田 良夫(あおた よしお)
齊藤 尚仁 (さいとう なおひと)
城 秀利(たち ひでとし)

BIZREN☆通信 5号 「診断士の輪の向こう側のあなたの知らない世界」

2019年5月 堀 崇博

『3.11』

2011.3.11. 診断士試験合格後の実務補習、最後の1社の最終報告会を3日後に控えた、金曜の昼下がりにそれは起きた。

帰宅困難のため、その日は会社に宿泊。同僚に「何書いてるの?」と訝られながら深夜までPCに向かい診断報告書を作成。

土曜は何とか帰宅。日曜にメンバーと報告会へ向けた最終すり合わせ。明けて月曜、いよいよ最終報告会に臨み・・・のはずが、交通機関がマヒ。診断先企業にたどり着いたメンバーは半分。やむなく報告会はそのメンバーに任せ、残りの半分(私も含む)は、動いている電車と徒歩を駆使し、登録手続き&修了式の会場でもある両国を目指すことに。

こうして私の診断士ライフは波乱含みのスタートとなった。

登録直後は意欲的にあちこちのイベントに参加してみた。春先は震災の影響で延期や中止になっているものも多々あったが、それでも支部総会や研究会の説明会、マスターコース説明会などを回るうちに、瞬く間に名刺の山ができる。

当時、「企業内診断士」に特化した研究会は珍しかったので、BIZRENには早い段階で入会を決めた。11月にはサッカーW杯で副審を務めたSさん(この方も診断士)をゲスト講師に初めてのBIZRENフォーラムも開催され、私も会場案内係を務めた。

『未知の世界への扉』

徐々に診断士の輪が拡がっていった私だが、ふとしたことで、新たな世界の扉に手をかけることになる。

ある時、仲良くなった同年代の診断士から食事会に誘われた。お相手は飲食関係の交流会で知り合った方々だという。その食事会で同席したのが「世界一美しい食べ方のマナー」の著者で、芸能人のマナーをチェックするバラエティ番組などにも出演しているOさん。日本箸文化協会の代表でもあり、ついつい他人の箸の使い方にも目が行ってしまうそうで、私も冷や汗をかきながら慎重に箸で食事をつまんだ(笑)

その席で話題に挙がったのだが、Oさんは「日本ビアソムリエ協会」の理事も務めているという。私も元々ビールは好きだったのだが、風呂上りに大手メーカーの缶ビールをグイっと飲むばかりで、ソムリエ資格があることなど全く知らなかった。早速に資格講座の受講を申し込み、私はビールの世界に足を踏み入れた。

ビアソムリエ講座の受講者は、飲食店の従業員やビール会社の社員、私のような一般消費者など様々で、ここで多くのビール業界人と交流することができた。

ビールというとアサヒやキリン、サッポロといった大手のビールが頭に浮かぶ。実際の流通量も、大部分を占めるのはこうした大手のビールなのだが、ビアソムリエ講座では、実は世の中には驚くほどたくさんの種類のビールがあることを学ぶことができる。

まず、国によって違う。ドイツは日本でも親しまれている「ラガー」タイプが主流だが、ベルギーにはスパイスを使ったものや、ウィスキーに近い味わいのものもある。イギリスは黒くて炭酸弱めの「スコッチエール」が有名だ。

そして近年、流行の大きな波が来ているのが 「クラフトビール」 。クラフトビールは、いわゆる大手ビールではない、小規模な醸造所で作っているものの総称で、全国各地の地ビールもこれにあたる。それぞれ、自社の特徴を出すために素材や製法等にこだわって多種多様な味わいを造り出しており、クラフトビール専門のビアバーも都内で次々にオープンしている。

そんな全国各地のクラフトビールが一堂に会するイベントが「けやき広場ビール祭り」や「大江戸ビール祭り」などのビアフェスである。ビアフェスでは安価な「4種飲み比べセット」などを各地の名産品とともに楽しむことができ、年々、来場者が増加する人気イベントとなっている。

↓地方ではお城の麓で開催されることも

また、手軽にクラフトビールが楽しめる穴場として、百貨店で開催される「大北海道展」や「鹿児島展」などの物産展がある。最近では必ずと言っていいほど、その地元のクラフトビールが出店されており、安価に飲むことができるのでおススメである。

↓お得な4種飲み比べセット

こうして診断士のつながりをきっかけに新たな世界を開拓できた今後も機会があれば、思い切り良く足を前に踏み出して扉を蹴破って行こうなどと思っている。


執筆者プロフィール

堀崇博(ほりたかひろ):埼玉在住。空調エンジニアリング会社にて経理業務と経理システム構築に携わる。2011年診断士登録。ビアソムリエと日本酒ナビゲーター、チーズ検定と日本城郭検定の資格を持つ。出張にかこつけて各地の城を巡り、地元のビールとグルメを楽しむ。好きなお城は松本城。