企業内診断士ビジネス連携フォーラム2012を開催しました!

10月27日、日本橋公会堂にて「ビジネス連携フォーラム」が開催されました。このフォーラムは、城南支部の「新談士の会」と中央支部の「企業内診断士ビジネス連携研究会」の共同開催により実現しました。当日は小出東京都中小企業診断士協会長並びに松枝中央支部長を来賓にお迎えして、約40名の診断士仲間が集う会場は熱気に包まれるなかで、全員参加のワークショップで雰囲気は最高潮に達しました。ちなみに、新談士の会は、資格取得5年以内の若い診断士を中心に「やりたいことは何でもできる場」、また、企業内診断士ビジネス連携研究会は、「異業種の仲間の交流で視野を広げ、さまざまな連携を模索する場」をモットーに、それぞれ活動しています。
さて、基調講演は、「じぞー君ちの真実」と銘打って、企業再生、現場改善で活躍中のコンサルタントである鍛冶田良先生とその奥様であり、月刊「企業診断」で中小企業診断士資格を取得されたご主人を題材とした「カジコンのススメ」を連載された清美様(ペンネーム遊月ひわ様)ご夫妻を迎え、コンサルティングの現場の実体験をふまえた興味深いお話から「家庭秘話」までさまざまな話題にふれ、聞き手の武智美穂さんの女性ならではのソフトな問いかけも手伝って、終始なごやかな空気がただよう講演となりました。


そのなかで、「スーパーへ出かけると棚の変化が気になります。そういった感性を普段から磨いていないと現場でアドバイスはできません。」あるいは、「すべてを数字に置き換えて評価するのではなく、もっと楽しい世の中をつくりたい。」といった先生の言葉が強く印象に残りました。また、ご家族での食事や買い物の時に、少し目を離すとすぐに市場調査に熱中してしまう鍛冶田先生は、奥様にとっては夫というよりは大きなお子さんといった存在のようです。(笑)また、家の中を散らかしたまま出かけようとする鍛冶田先生の背中には、「まず、家を5Sしてから出かけなさい!」(大爆笑)との奥様の厳しい一言が突き刺さることもあるとか。しかし、奥様の言葉の端端に、確かな目標をつかんで仕事に没頭するご主人への温かい眼差しが感じられました。
その後のパネルディスカッションでは、司会進行の日景聡さんのもと、「資格はとったけれど、なんかもやもや!」といった声にお応えする「企業内だからこそできる診断士活動」の実例が次々と飛び出して、目から鱗が落ちる思いがしました。企業内診断士グループを立ち上げたり、自主勉強会を開催したりといった仲間の意欲的な姿にふれ、大変勇気づけられる思いでした。


最後のワークショップは、「ライフバランスを大切にする診断士へ~明日からできること~」といったテーマで、活発な意見交換が飛び交い、あっという間の90分でした。司会進行の林省吾さんが提唱された「①自分の中の気づきを持ち帰る、②仲間の気づきのために貢献する、③相手の意見の良い部分に光を当てる。」との目標に沿って夢中で取り組むうちに、参加者それぞれが新たな気づきを得ることができたのではないでしょうか。


今回のフォーラムを振り返ると、基調講演から共通して流れていた「ライフバランス」というテーマを掘り下げるなかで、「充実した私生活こそが、活力ある仕事の源泉である。」ことに改めて気付かされたという思いです。
その後、会場を懇親会上へ移し、さらに参加者相互の懇親を深めるなか、講師の鍛冶田先生とビジネス連携の話が持ち上がったり、新たな研究グループが発足したりと、充実した一日となりました。