BIZREN☆通信 9号 「副業解禁の動き」

2019年8月 浦 美和子

【ワイン会のお知らせ】

今年は冷夏かと思いきや、8月には猛暑がやってきましたね。こんなときはキンキンに冷えたビールが美味しい。喉を通って、胃にピキッっとしみる瞬間がたまりません。思い立って、先日アサヒビールの茨城工場に見学に行ってきました。官能パネリストという職種があるんですね。高度に機械化されていますが、重要な工程では人間の五感による検査をしているそうです。できたてビール3杯つき、という魅惑のプランでした。

そんなビール好きな私ですが、一番好きなお酒は?と聞かれたら、“ワイン”と答えます。お食事にあわせて、どれにしようかな、と考えて、飲んでみて、ピッタリ合うと喜びを感じます。特に安くて美味しいワインを見つけたときは、うれしいです。近年は、日本のワインもよくて、時々ワイナリーを巡ってます。緑の葉が茂る葡萄畑が続く景色には癒されますので、ワインを飲まない方にもおすすめですよ。

さて、先日の定例会でワイン会をしようと話になり、9/14(土)PMに開催することになりました。おしゃれなレンタルルームで、飲み物、お食事持ち込みなので、ホームパーティみたいな感じです。ご参加受付中です。ぜひ、ご一緒しましょう♪

お申し込みはこちらから!   https://kanji.1ww.com/e/103h95

【2hats倶楽部】

2hatsは、三井先生命名で「本業と副業の2つの顔をもつ」という意味です。Bizrenでは、副業の活性化をしようと、現在準備委員会で検討を進めており、私も参画させていただいております。

最近は、大企業が副業OKし始めています。Yahoo!やメルカリといった会社は、イメージできますが、みずほ銀行が容認に動いたことには驚きました。その背景としては、優秀な人材の流出防止が大きいようです。自社以外での経験や新たな領域への挑戦をしたいというモチベーションの高い社員に対して、自由度を与えることは、満足度の向上につながります。

そのほかに副業は、企業側、労働者側それぞれにメリットをもたらします。

<労働者側>

・所得を増やせる

・新たな経験やスキルの蓄積

・起業準備、適正可否の検討

・リスクヘッジ

<企業側>

・社員が社外で得た知識、経験、人脈の活用

政府も推進し、モデル就業規則が出ているくらいですが、多くの会社ではまだネガティブのようです。理由は、労働時間管理や社会保険関連が煩雑すぎることが大きいです。労働時間に関しては、法定労働時間外の割増賃金を後の契約でもつ必要がありますので、わざわざ単価の高い人の採用をしたくないということもありますし、採用した場合には労務管理、給与支払いを本人の自己申告で行おうとすると、正確に対応することは難しく、リスクがあります。

また、本業に身が入らなくなるのでは、という懸念もあります。私が派遣会社でコールセンターの営業担当をしていたときの話ですが、それまで勤怠が良い人が、あるときから遅刻、欠勤、体調不良が目立つようになりました。面談をして、事情を確認したところ、副業をしていると告白されました。収入のためが理由でしたが、話し合いの結果、体調を崩しては元も子もないということで、副業は辞めて、またコールセンターで活躍いただきました。

中小企業診断士として、個人で副業をする分には、労働時間管理や社会保険の問題はありません。労働契約はないので、夜間や土日など自分の都合にあわせて活動ができます。時間管理、健康管理は自己責任になります。

今、厚労省の下、「副業・兼業の場合の労働時間管理の在り方に関する検討会」において各種整備が進められています。老後2, 000万円問題に対処するためにも、定年後も収入を得られるスキルを身に着けておく必要性が高まっていますので、近い将来、副業は広く解禁されると思われます。


執筆者プロフィール

浦 美和子(うら みわこ):

2017年診断士登録、同年Bizrenに入会。東京都在住。城西支部所属。人材派遣会社で営業と企画業務を経験。2019年4月独立。
趣味は、旅行(8月下旬にアフリカに行きます♪)、お酒、ゴルフ。